ダイビング中にはぐれてしまったら?水中トラブルの対処法をご紹介!
こんにちは!ダイビングスクールオーブ福岡店のユキです。
今回は、ダイビング中にはぐれてしまった時はどうするの?という疑問にお答えいたします!
水中では、想定外のトラブルが起こってしまう可能性があります。
山登りと同じように、遭難してしまうこともあるかもしれません。
そういったトラブルが発生した場合、冷静に対応できるようしっかり対処法を頭に入れておきましょう👍
ダイビング中にはぐれることはある?
ダイビング中にバディやインストラクター(ガイド)、グループからはぐれてしまうことは少なくありません。
水中ではぐれてしまうことをダイビング用語では「ロスト」と言います。
一般的にロストしやすい場面は、水中カメラで写真を撮っている時や、流れが速い時、生き物に夢中になっている時、海が濁っている時などが挙げられます。
特に多いのが、カメラで写真を撮ることに夢中になっているときです。
自分の世界に入ってしまうため、周りが見れなくなってしまい気づいたら置いてけぼりにされる、という最悪の事態も起きてしまいます。
そもそもはぐれないようにしっかりグループ行動をとることが大切ですが、トラブルは突然起きてしまうものなんです。
はぐれた時の対処法
水中で独りぼっちになってしまうと、普段から冷静な方でも焦って不安になってしまいますよね。
インストラクターの私でも不安になると思います。
もしもに備えて対処法をしっかり頭に入れて、落ち着いて行動できるようにしましょう!
これからご紹介する手順に沿って実践すれば大丈夫です😊👍
冷静になる
まずは、一度落ち着いて冷静になることが大切です。
何か掴めるものに掴まって、ゆっくり呼吸をしましょう!
残圧(残りの空気の量)も併せてチェックします。
周囲の確認
冷静になったら、動かずにその場で1分間360度、隈なく見渡してください。バディやインストラクターの姿を探します。
ダイバーが空気を吐いた時の泡や、水中ライトの光などで発見できることもあるのでチェックしましょう!
ここでの注意点は、動かないことです。
焦ってしまい動きまわって探してしまいそうになりますが、自分がどこにいるのかを把握できていない場合、さらに違う方向へ進み、最悪漂流してしまう可能性が出てくるからです。
水中で周囲の確認をするのは、1分間以内で切り上げましょう。
浮上の準備
周囲の確認をし、誰も周りにいないと判断したら次のステップは浮上の準備です。
水中で合流できる確率は極めて低いので、水面で合流できるよう浮上します。
浮上時は、急浮上にならないよう「ダイブコンピューター」で水深をチェックし、適切な浮上スピードで上がりましょう。ダイブコンピューターの警告がならないように注意してください👍
また、浮上するにつれて空気が膨張していくので、BCD(浮力調整装置)の排気、そしてドライスーツを使用している場合は、ドライスーツの排気も必ず行ってください!
安全停止を実施
水深10Mより深い水深でダイビングを行っている場合は「安全停止」もお忘れなく!
(安全停止とは、安全な浮上の手順として、水深3M~6Mの間で3分間の停止を行うこと)
10Mより浅い水深であれば、そのまま浮上してOKです。
水面で待機
浮上して水面にあがったら、浮力の確保を行います。
BCDの空気をパンパンに入れて合流するまで待機します。
波がある場合は、レギュレーター(呼吸器)を必ず咥えましょう!
波がない場合でも、溺れないようスノーケルを咥えてくださいね💡
ビーチダイビングの場合、もし近くにフロート(水面に浮かばせる浮き輪のようなもの)が見える場合は、フロートまで泳ぎ、フロートに掴まって待機します。
ボートダイビングの場合は、近くにボートがあればボートまで水面移動をしボートに上がりましょう!
もし周りにボートが見当たらなければ、自分の居場所を見つけてもらいやすくなる緊急グッズ「サーフェスマーカーブイ(安全停止フロート)」を打ち上げ、見つけやすいよう目立ちましょう!
ダイビング中はぐれないために・・・
ダイビング中にはぐれてしまわないように、
バディの確認、インストラクター(ガイド)がどこにいるかの確認を必ず行ってください!
生き物や写真の撮影に夢中になってしまう気持ちもわかりますが、定期的に周囲のチェックをしましょう。
沖縄のダイビングポイントや人気のダイビングスポットなどでは、複数のダイビングチームが一度に同じ場所で潜る場合があります。
よくあるパターンですが、違うチームについていってしまい、自分のチームとはぐれてしまうということも起こります。水中で独りぼっちになることではないのですが、自分のチームの1人がロストしたことに変わりはないので、水面で合流できるよう浮上をしましょう。
そのまま気づかずに違うボートに上がってしまわないよう、自分のチームメンバーとインストラクターは覚えてくださいね😊
水中では、ダイビングマスク(水中メガネ)やダイビングスーツを装着しているため、誰が誰なのかの区別がしにくいです。
あらかじめ陸上でしっかりどういう形の器材を使っているか、どんな色のフィン(足ひれ)を使っているのか等チェックを忘れずに!
まとめ
ダイビング中にはぐれてしまった場合の対処法をご紹介させていただきました!
安全なダイビングを行うためにも、水中では周囲の確認を忘れずに👍
またトラブルが発生した場合でも冷静に行動できるよう、このブログを参考にして安全に楽しくダイビングを行いましょう!!
より安全にダイビングを行うために、事故を未然に防ぐ必須ルールについてブログで紹介しています!ぜひチェックしてみてください😊
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